こんにちは。我が家に植えたい庭木ナビ 運営者の「toki」です。
庭木の剪定を自分でやってみたいけれど、どの枝を切ればいいのか、どんな道具を使えばいいのか分からなくて悩んでいませんか。大切な庭木を枯らしてしまったらどうしようと、ハサミを入れるのを躊躇してしまう気持ち、よく分かります。実は剪定には、植物の仕組みに基づいた明確なルールがあります。正しい時期に適切な道具を使い、切るべき枝を見極めるコツさえつかめば、初心者の方でも自信を持って作業できるようになりますよ
記事のポイント
- 初心者が揃えるべき剪定道具と正しい使い分けの知識
- 図解イメージで理解する切るべき「忌み枝」の見極め方
- 庭木を傷つけないための「ブランチカラー」と切断位置
- 樹種ごとに異なる最適な剪定時期と失敗しないコツ
庭木剪定の初心者に役立つ道具選びと切る枝の図解
庭木剪定の目的と基本知識
庭木の剪定と聞くと、「形を整えて見た目を良くすること」が真っ先に思い浮かぶかもしれませんね。もちろん、美しい樹形を作ることは剪定の大きな喜びの一つです。しかし、植物生理学の視点から見ると、剪定にはもっと切実で重要な目的があります。それは、「樹木の生命維持システムをサポートし、病気や害虫から物理的に守ること」です。
自然界の樹木は、光合成を最大化するために、生存本能として枝葉を可能な限り広く展開させようとします。これを「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」と呼びます。しかし、お庭という限られたスペースでこの本能のままに成長させてしまうと、枝葉が過密になり、内部の日当たりや風通しが極端に悪くなってしまいます。湿気が溜まるとカビ由来の病気が発生しやすくなりますし、日陰は害虫にとって格好の隠れ家になってしまうのです。剪定によって適切な「空間(すきま)」を作ることは、人間でいうところの「部屋の換気」や「デトックス」に近い、健康維持のための必須ケアだと私は考えています。

↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
【木は傷を「治さない」?驚きのCODIT理論】
皆さんにどうしても知っておいていただきたい重要な事実があります。それは、「樹木には動物のように傷を『治癒(Healing)』する能力はない」ということです。
私たち人間は、皮膚を切っても新しい細胞が再生して元通りになりますよね。しかし、樹木は一度傷ついた組織を再生させることはできません。その代わり、傷口の奥に腐朽菌(木を腐らせる菌)が侵入しないよう、強力な化学物質で壁を作って封じ込める「区画化(Compartmentalization)」という防御反応を示します。
これは、アメリカの樹木生物学者アレックス・シャイゴ博士によって提唱された「CODIT(コディット)理論」として知られています。剪定とは、木に意図的に傷をつける行為です。だからこそ、木がこの「防御壁」をスムーズに作れる場所で切ってあげることが、何よりも重要になるのです。適当な場所で切ると、防御壁が作れず、そこから幹の内部が腐っていく原因になります。
.jpg)
↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
剪定に適した時期とカレンダー
「天気がいいから剪定でもしようかな」と思い立つこともあるでしょう。しかし、ハサミを入れる前にちょっと待ってください。剪定には、植物のライフサイクルに合わせた「適期(ベストタイミング)」が必ず存在します。時期を間違えると、木が衰弱してしまったり、翌年咲くはずだった花が全く咲かなくなったりする悲しい事故が起きてしまいます。
基本的には、木が活動を休んでいる時期や、これから成長しようとする直前の時期が、ダメージからの回復が早いとされています。主な樹種ごとの適期と、その理由をまとめましたので参考にしてください。

↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
| 樹木の種類 | おすすめの剪定時期 | 理由と生理学的背景 |
|---|---|---|
| 落葉広葉樹 (モミジ、ケヤキなど) |
冬季(12月〜2月) | 葉を落として「休眠」している状態なので、枝を切っても樹液が流れ出にくく、木への負担が最小限で済みます。また、葉がないため骨格(枝の構造)がはっきりと見え、不要な枝を見極めやすいという初心者にとって最大のメリットがあります。 |
| 常緑広葉樹 (カシ、ツバキなど) |
春(3月下旬〜4月) 初夏・秋 |
寒さに弱いため、真冬に切ると傷口から枯れ込むリスクがあります。新芽が動き出す直前の春先か、新芽が固まって充実した初夏に行うのがベストです。真夏の強剪定は、幹が直射日光に晒されて火傷する「幹焼け」の原因になるので避けましょう。 |
| 針葉樹 (マツ、コニファーなど) |
春(3月〜4月) 冬(10月〜12月) |
寒さには比較的強いですが、真夏の暑さには弱いです。特にコニファー類は、梅雨時の蒸れを防ぐために、春のうちに内部の枯れ葉を掃除し、軽く透かして風通しを良くしておくことが重要です。 |
そして、花木を育てる上で絶対に覚えておきたいのが「花後剪定(かごせんてい)」の原則です。多くの花木(ツツジ、サツキ、アジサイなど)は、花が終わった後の夏(7月〜8月頃)に、翌年のための「花芽(かが)」を枝の内部で作ります。これを「花芽分化(かがぶんか)」と言います。
もし、夏以降や秋に「枝が伸びてきたから」といって全体を刈り込んでしまうと、せっかく作られた花芽ごと切り落としてしまうことになります。その結果、「今年は全然花が咲かない…」という失敗に繋がるのです。花木に関しては、「花が散ったら、お礼肥(おれいごえ)と共にすぐにハサミを持つ」と覚えておけば間違いありません。
失敗しない剪定道具の選び方
「道具なんて切れれば何でもいい」と思っていませんか?実は、道具選びは作業の効率だけでなく、木の傷口の治りやすさ(癒合速度)にも直結する重要な要素です。切れ味の悪いハサミで枝を押しつぶすように切ると、切断面の細胞が破壊され、そこから病原菌が侵入しやすくなってしまうからです。きれいな切り口は、樹木への最大の優しさです。
まず、初心者の皆さんが最初に手に入れるべきは、汎用性の高い「剪定バサミ」です。これには大きく分けて2つのタイプがあります。
【バイパス型 vs アンビル型】
- バイパス型(推奨):上の刃(切刃)と下の刃(受刃)が交差して、ハサミのようにすれ違って切るタイプです。鋭い切れ味で植物の組織を潰さずに切断できるため、生きた枝(生木)を切るのに最適です。初心者の方はまずこれを選んでください。
- アンビル型:まな板のような平らな受け台(アンビル)に、上から刃を押し当てて切るタイプです。少ない力で切れますが、枝を押しつぶす傾向があるため、どちらかといえば枯れ枝や硬い木の切断に向いています。繊細な生木の剪定にはあまり向きません。

↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
選ぶ際に最も重視してほしいのが、「自分の手のサイズに合っているか」です。高価なプロ用モデルでも、サイズが大きすぎるとバネの力に負けてしまい、数回切っただけで手が痛くなってしまいます。最近では、S・M・Lのサイズ展開だけでなく、女性の手にも馴染みやすいスリムなデザインや、回転式グリップを採用したモデルも販売されています。ホームセンターなどで実際に握ってみて、無理なく開閉できるものを選びましょう。
また、刃の材質にも注目です。「安来鋼(やすきはがね)」などの鋼(はがね)製は切れ味が鋭く長持ちしますが、錆びやすいためメンテナンスが必要です。一方、ステンレス製やフッ素コーティングされたものは、ヤニがつきにくく錆びにくいので、手入れが楽でおすすめです。
剪定バサミとノコギリの使い分け
剪定作業中に一番悩みやすいのが、「この枝、ハサミで切っても大丈夫かな?」という境界線の判断です。無理に太い枝をハサミで切ろうとすると、テコの原理で刃に過度な負荷がかかり、刃が欠けたり、支点のカシメが壊れたりしてしまいます。最悪の場合、手首を痛める原因にもなります。
明確な基準を持ちましょう。「直径が1.5cm〜2.0cm(親指の太さ程度)を超える枝」は、無理せず剪定用のノコギリを使ってください。
【生木用ノコギリの特性】
工作用のノコギリと、剪定用のノコギリは全く別物です。生きた木は水分を大量に含んでいるため、切ると湿ったオガクズが出ます。工作用のノコギリで切ると、このオガクズが刃の間に詰まってしまい、すぐに動かなくなってしまいます。
剪定用ノコギリは、「アサリ」と呼ばれる刃の広がりが工夫されており、オガクズを外に排出しやすい構造になっています。また、不安定な足場で作業することを想定し、押す時ではなく「引く時」に切れるように刃の角度が設計されています。
【竹を切る場合の注意点】
もしお庭に竹があるなら、さらに注意が必要です。竹は木とは違い、強靭な繊維の束でできています。一般的な剪定ノコギリで切ろうとすると、硬い表皮で刃が滑って危険なだけでなく、切り終わる瞬間に繊維が「ささくれ」てしまい、非常に見苦しい切り口になります。
竹を切る場合は、必ず目が細かく硬い刃を持つ「竹挽き用(たけびきよう)ノコギリ」を使用してください。驚くほどスムーズに、そして美しく切ることができますよ。
.jpg)
↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
安全な剪定作業の服装と対策
庭仕事は楽しいものですが、刃物を扱い、時に高所で作業する以上、危険と隣り合わせであることを忘れてはいけません。プロの庭師でも、怪我をするのは「慣れてきた頃」だと言います。初心者のうちから正しい安全管理を身につけておきましょう。
【生物的な危険:ハチ対策】
剪定中に最も怖いのがハチとの遭遇です。特に夏から秋にかけて、スズメバチやアシナガバチは葉の裏や枝の茂みに巣を作ることがあります。剪定バサミの振動が巣に伝わると、攻撃の合図とみなされ一斉に襲ってくることがあります。
作業を始める前に、必ず数分間、離れた場所から木全体を観察してください。もし、特定の場所にハチが出入りしている様子(フライトライン)が見えたら、絶対に近づかず、専門の駆除業者に依頼しましょう。
【物理的な危険:脚立事故】
庭木の手入れ中の事故で最も多いのが、脚立からの転落です。消費者庁のデータによると、庭木の剪定中の脚立・はしごからの転落事故は後を絶たず、骨折や頭部外傷などの重傷に至るケースが多く報告されています。
【脚立使用の絶対ルール】
- 天板には乗らない:脚立の一番上の板(天板)は、乗るための場所ではありません。ここに乗るとバランスを取る支えがなくなり、極めて転落リスクが高まります。必ず天板より2段以上下の段に立ち、膝(ひざ)を天板や枠に当てて体を安定させましょう。
- 地面を安定させる:庭の土は柔らかいため、脚立の脚が沈み込んでバランスを崩すことがあります。脚の下に木の板を敷くなどして、水平と安定を確保してください。
- 体を乗り出さない:「あとちょっとで届く」と無理をして体を横に乗り出すのが一番危険です。面倒でも一度降りて、脚立の位置を移動させましょう。
服装に関しても、長袖・長ズボンは必須です。これは虫刺されを防ぐだけでなく、切った枝の跳ね返りや、鋭い葉先から肌を守るためです。そして、意外と忘れがちなのが「保護メガネ(ゴーグル)」です。顔の高さにある枝を切る際、弾かれた小枝が目に当たる事故は非常に多いです。数百円で買えるもので十分ですので、必ず装着する習慣をつけてください。
.jpg)
↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
図解で学ぶ庭木剪定の初心者向け道具選びと切る枝
図解で見る切るべき忌み枝の種類
初心者の方が剪定で一番迷うのは、「どの枝を残せばいいのか分からない」ということではないでしょうか。実は、プロの庭師でも「残す枝」を選ぶのは難しい作業です。そこで発想を転換しましょう。「切るべき不要な枝(マイナスの要素)」を見つけて、それを取り除くのです。これを「引き算の剪定」と呼びます。

↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
樹形を乱したり、他の枝の成長を邪魔したり、エネルギーを無駄遣いしたりする枝を総称して「忌み枝(いみえだ)」と呼びます。これらを見つけて切るだけで、木は驚くほどスッキリし、健康的になります。代表的な忌み枝の特徴を覚えておきましょう。
.jpg)
↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
- 徒長枝(とちょうし):幹や太い枝の背中から、真上に向かって勢いよく「ズドーン」と伸びる枝です。非常に成長が早く、養分を独り占めしてしまいます。花芽もつきにくく、樹形を乱す最大の要因です。基本的に付け根から切り取りますが、空間を埋めたい場合に限り、紐で誘引して寝かせて使うこともあります。
- ひこばえ(ヤゴ):木の根元や地際から、無数に生えてくる若枝です。地面から吸い上げた水分や養分が、主幹(本体)に届く前にこれらに横取りされてしまいます。放置すると主幹が弱ってしまうため、見つけ次第、地際ギリギリで切り取るか、引きちぎってください。
- 絡み枝・交差枝(からみえだ・こうさえだ):本来の枝の流れを無視して、他の枝と交差したり、絡みつくように伸びている枝です。風で揺れた時に互いに擦れ合い、樹皮が剥がれて傷ついてしまいます。その傷から病気が入ることもあるため、太くて方向が良い方を残し、悪い方を元から切除します。
- 逆さ枝(さかさえだ):木の幹の方向(内側)へ向かって逆戻りするように伸びる枝です。自然な木の広がりを阻害し、中心部の風通しを悪くします。これも付け根から切ります。
- 車枝(くるまえだ):一箇所から放射状に車輪のスポークのようにたくさんの枝が出ている状態です。このままだと、その一点に栄養と力が集中しすぎてコブ状になり、台風などで折れやすくなります。バランスの良い1〜2本を残して、他は整理します。
.jpg)
↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
まずはハサミを持たずに、木を少し離れたところから眺めて、「あの枝は徒長枝だな」「あれは絡んでいるな」と指差し確認する練習から始めてみてください。
正しい剪定位置と角度のコツ
「切る枝は決まったけど、具体的にどこで切ればいいの?」という疑問にお答えします。ここで再び登場するのが、先ほど触れた「ブランチカラー(枝隆起線)」です。ここが運命の分かれ道です。
.jpg)
↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
枝の付け根をじっくり観察してみてください。幹から枝が出ている部分に、少し盛り上がったリング状の膨らみや、樹皮がシワシワと寄っている部分が見えるはずです。これがブランチカラーです。この部分は、幹の組織と枝の組織が複雑に入り組んでおり、腐朽菌に対する防御物質が最も活発に作られる場所なのです。
【図解イメージ:命を守る切断ライン】
× 間違い1:フラッシュカット(平ら切り:下部図解A)
幹の表面に合わせて、ブランチカラーごと平らに削ぎ落とす切り方です。見た目はスッキリしますが、防御壁となる組織を切除してしまうため、傷口が塞がらず、そこから幹の内部へ腐れが進行してしまいます。絶対にやってはいけません。
× 間違い2:スタブカット(切り残し:下部図解B)
枝を数センチ残して切る方法です。残った部分(スタブ)は枯れて死んだ組織になり、カビやキノコの温床になります。やがてその腐敗が、ストローを伝うように幹の内部へ入り込んでしまいます。
○ 正解:ナチュラル・ターゲット・カット(下部図解C)
ブランチカラーの「わずか外側」で切ります。膨らみを残すイメージです。正しい位置で切ると、傷口の周囲から「カルス」と呼ばれるドーナツ状のかさぶた組織(癒合組織)が盛り上がり、数年かけて傷口をきれいに巻き込んで塞いでくれます。
.jpg)
↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
切り口の角度も重要です。雨水がたまらないように、やや斜めに切るのが基本ですが、面積が広くなりすぎないよう注意が必要です。ブランチカラーの形に沿って素直に切るのが一番です。
太い枝を安全に切る三段切り
直径が数センチあるような太い枝や、重みのある長い枝を切る場合、いきなり上からノコギリを入れるのは危険です。あと少しで切り終わるというところで、枝の重みに耐えきれず「ボキッ」と折れ、その勢いで幹の樹皮をベリベリッと長く引き剥がしてしまうことがあります。これを「皮剥け(かわむけ)」と言います。一度剥がれた樹皮は元に戻らず、木にとって大きなダメージとなります。
これを防ぐために、プロの庭師は必ず「3ステップ・カット(三段切り)」を行います。
【三段切りの手順】
- ステップ1:アンダーカット(下切り)
最終的に切りたい位置(ブランチカラーの外側)から、さらに枝先側へ20〜30cm離れた場所を選びます。その位置の「下側」から、枝の直径の1/3〜1/2程度まで切り込みを入れます。これが、万が一枝が裂けた時のストッパーになります。 - ステップ2:トップカット(上切り)
ステップ1の切り込みよりも、さらに数センチ枝先側(外側)の位置から、今度は「上側」からノコギリを入れて切り落とします。下側の切り込みのおかげで、樹皮が繋がって裂けることなく、ここで一度枝の重量を完全に取り除くことができます。 - ステップ3:スタブカット(仕上げ切り)
残った短い枝(スタブ)を、本来切りたかった「ブランチカラーの外側のライン」に合わせて、上から丁寧に切り落とします。枝が軽くなっているので、片手で支えながら正確な角度で切ることができます。

↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
「面倒くさいな」と思うかもしれませんが、太い枝を切る時は、このひと手間が木の寿命を左右します。急がば回れ、の精神で丁寧に行ってください。
樹種別の剪定方法と注意点
最後に、代表的な樹種ごとの剪定の注意点を補足しておきます。木によって「許してくれる切り方」と「嫌がる切り方」が違います。
【針葉樹(コニファー、マツなど)】
最も注意が必要なのが針葉樹です。彼らの多くは、葉が完全になくなった古い枝からは、新しい芽を出す力(萌芽力)がほとんどありません。つまり、茶色い枝の部分まで深く切り戻してしまうと、その枝は二度と緑に戻らず、枯れ落ちてしまいます。

↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
剪定する際は、必ず「緑の葉を少しでも残す」ことが鉄則です。大きさだけを小さくしようとして、丸坊主にするのは厳禁です。内側の枯れ葉を手で揉み落とし、枝透かしを行って光を内部に入れることで、内側から新しい芽が出るのを促すのが正しい管理です。
【広葉樹(サクラ、ウメなど)】
広葉樹は比較的どこで切っても芽が出やすい(萌芽力が強い)ものが多いですが、切り口のケアが大切です。特にサクラやウメ、カエデなどは、切り口から菌が入りやすいデリケートな樹種です。
直径2cm以上の枝を切った場合は、ホームセンターなどで売られている「癒合剤(ゆごうざい)」(トップジンMペーストやカルスメイトなど)を切り口に塗布して、人工的なカサブタを作ってあげると安心です。チューブ入りの軟膏のようなもので、初心者でも簡単に扱えます。
庭木剪定初心者の道具選びと切る枝の図解まとめ
庭木の剪定は、決して木をいじめる行為ではなく、木と対話し、共に暮らすためのコミュニケーションです。「この枝を切ったら、風通しが良くなって気持ちいいかな?」「ここを切ったら、来年もっといい花が咲くかな?」と、木の気持ちを想像しながらハサミを入れる時間は、とても豊かで心が落ち着くひとときです。
最初は一度に完璧を目指さなくて大丈夫です。まずは今日ご紹介した「明らかな忌み枝」を数本切ってみるだけでも、木は必ず応えてくれます。もし切るべきか迷ったら、「切らない」という選択をするのも勇気の一つです。失敗を恐れず、しかし慎重に、少しずつ庭木との付き合いを深めていってください。この記事が、あなたの庭木ライフの第一歩を支えるガイドになれば、これ以上嬉しいことはありません。

↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ


コメント