こんにちは。我が家に植えたい庭木ナビ 運営者の「toki」です。これから長い時間を共にする自宅のシンボルツリーや、家を囲む生垣として常緑樹を探していると、必ずと言っていいほど候補に挙がるのが「イチイ(オンコ)」ではないでしょうか。
寒さに強く、一年中濃い緑を保ち、秋には宝石のような赤い実をつける――そんな魅力的な木ですが、いざ購入しようと検索してみると「イチイ 庭木 価格」の幅広さに驚いたり、「イチイ 苗木 販売」のページで種類の多さに戸惑ったりしてしまいますよね。
また、インターネット上には「イチイ 毒性」といった気になるキーワードもあり、「本当に庭に植えても大丈夫なの?」と不安を感じている方もいるかもしれません。
実は私も、自宅の北側のスペースに何を植えようか悩んでいた時期に、このイチイについて徹底的に調べた経験があります。北海道出身の知人から「オンコは最高の庭木だよ」と勧められたものの、関東の我が家でうまく育つのか、価格に見合った価値があるのか、そして何より家族やペットへの安全性はどうなのか、疑問だらけでした。
この記事では、そんな私が実際に造園業者さんや専門書、公的機関のデータから集めた情報を基に、イチイという木の真の価値と、購入前に知っておくべきリスク管理、そして賢い選び方を「いちばん分かりやすく」解説します。

↑イメージ:我が家に植えたい庭木ナビ
記事のポイント
- イチイ(オンコ)の販売価格が決まる「樹齢」や「仕立て」の秘密と適正相場
- 「正一位」に由来する縁起の良さと、風水的に見た最適な植栽場所
- 実を楽しみたい人が絶対に知っておくべき「雌株」の選び方と苗木の種類
- 購入前に必ず理解しておくべき「毒性」のリスクと、安全な付き合い方
失敗しないイチイの庭木販売品の選び方
まずは、イチイという木が持つ特別な背景と、市場でどのように扱われているかを知ることから始めましょう。これを知っているだけで、販売サイトを見る目が養われますよ。
イチイの木 由来と縁起の良さ
庭木を植えることは、家族の幸せや家の繁栄を願うことでもありますよね。その点において、イチイほどストーリー性のある木は他にないかもしれません。
イチイの名前の由来は、なんと平安時代まで遡ります。当時の仁徳天皇が、この木で作られた笏(しゃく:当時の貴族が正装の時に持つ細長い板)を献上された際、その木目の美しさと手触りの良さ、そして気品ある佇まいに深く感動されたそうです。
そして、「この木こそ、木の中の最高位である」として、当時の官位の最高位である「正一位(しょういちい)」という位を授けたという逸話が残されています。

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別名「オンコ」について
北海道や東北地方では「オンコ」というアイヌ語に由来するとも言われる呼び名が一般的です。地域によっては「神の木」として大切に扱われてきた歴史もあります。もしネット検索で目当ての樹形が見つからない場合は、「オンコ 販売」「オンコ 庭木」というキーワードで探すと、寒冷地仕様の丈夫な苗木が見つかることがあります。
この「一位」という名前から、現代でも「学業成就」「合格祈願」「出世運アップ」の縁起木として絶大な人気を誇ります。受験生のお守りとして、イチイの木片(合格の木)を持つ地域もあるほどです。
また、花言葉には「高尚」「悲しみ」といった言葉がありますが、これは西洋のイチイ(ヨーロッパイチイ)が墓地に植えられることが多く、「死と再生」の象徴とされていることに由来します。日本では圧倒的に「立身出世」のイメージが強いので、お祝いの記念樹としても自信を持っておすすめできます。
(出典:林野庁 北海道森林管理局『イチイ(オンコ、アララギ)』)
イチイの庭木 風水と植える方角
「庭に木を植えると運気が変わる」とよく言われますが、風水の観点から見てもイチイは非常に興味深い特性を持っています。
植物には「陽樹(日当たりを好む)」と「陰樹(日陰でも育つ)」がありますが、イチイは代表的な「陰樹」です。風水において「陰」は悪い意味ばかりではなく、「落ち着き」「蓄積」「静寂」を意味します。
この特性から、イチイは以下のような場所に植えることで、家の気を整える効果が期待できると言われています。

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おすすめの植栽場所と風水効果
- 北側の方角(玄武の位置): 北風を防ぎ、家の背後を守る「守護」の役割を果たします。日陰になりがちな北側の庭でも濃い緑を絶やさないイチイは、家のエネルギーがダウンするのを防いでくれます。
- 北東(鬼門): 鬼門には「常に清浄で、緑を絶やさないこと」が良いとされています。常緑で美しい葉を持つイチイは、鬼門封じの植栽としても理にかなっています。
- 生垣として(結界): イチイの葉は鋭くはありませんが、密に茂ることで外部からの視線を遮断し、悪い気が家に入るのを防ぐ「結界」のような役割を果たします。
逆に、真南のカンカン照りの場所では、葉焼けを起こして弱ってしまうことがあります。風水的にも、植物が枯れることは凶とされますから、「イチイの生理的特性に合った場所(半日陰や北側)に植えること」が、結果として最大の風水効果を生むと言えるでしょう。
イチイの木 価格とサイズ別相場

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さて、ここからは現実的な「お財布」の話です。イチイの購入を検討し始めると、その価格設定に驚かれるかもしれません。
結論から言うと、イチイは「時間をお金で買う」庭木です。
なぜなら、イチイは成長が極めて遅いからです。例えば、種から育てて高さ30cm程度の苗木になるまで数年かかります。さらに、庭木として見栄えのする1.5m〜2mクラスに育つまでには、10年〜20年近い歳月を要することも珍しくありません。
その間、生産者さんは剪定を繰り返し、肥料を与え、雪囲いをして大切に育てています。価格が高いのは、その長い年月の管理コストが含まれているからなのです。
以下に、サイズごとの詳細な価格相場と、それぞれの「買い」の判断基準をまとめました。
| 樹高・規格 | 価格相場(税込) | 購入をおすすめするケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 0.3m – 0.5m (ポット苗) |
1,200円 – 4,500円 | 生垣用として20本、30本と大量に必要な方。DIYで小さな苗から育てたい方。 | 小さすぎて最初の数年は雑草に埋もれがちです。初期の除草管理が重要になります。 |
| 0.6m – 0.8m (露地苗/根巻き) |
13,000円 – 16,000円 | 腰高くらいの生垣を作りたい方。宅急便で配送可能なサイズのため、通販でも買いやすい。 | このサイズでも、目隠しとして機能するまでには5年以上かかる場合があります。 |
| 1.0m – 1.2m (根巻き苗) |
25,000円 – 35,000円 | 玄関脇のサブツリーや、最初から形になった庭を作りたい方。 | 根の塊(根鉢)が重くなるため、植え付け作業は重労働になります。送料も高くなりがちです。 |
| 1.5m以上 (造形樹・玉散らし) |
50,000円〜数十万円 | 家の顔となるシンボルツリー。プロの庭師による「仕立て(トピアリーや段作り)」が施されているもの。 | 一般の運送会社では運べないことが多く、チャーター便や造園業者の直接配送が必要になる場合があります。 |
ネット通販で購入する場合、特に注意したいのが「送料」です。大きな木は「大型配送」扱いとなり、本体価格と同じくらいの送料がかかることもあります。購入ボタンを押す前に、必ず送料を含めた総額をシミュレーションしてくださいね。
イチイの苗木販売とイチイ雌株販売
「イチイを植えるなら、絶対にあの可愛い赤い実を見たい!」そう思っている方は、ここを読み飛ばさないでください。
イチイは「雌雄異株(しゆういしゅ)」です。つまり、人間と同じようにオス(雄株)とメス(雌株)が存在します。
当然ですが、赤い実がなるのは「雌株」だけです。雄株は春に花粉を飛ばすだけで、実はなりません。
しかし、多くの苗木販売サイトでは、単に「イチイ」として販売されており、性別が区別されていないことが多々あります。特に、実生(種から育てた)の小さな苗の場合、花が咲く年齢になるまで外見で性別を判別するのはプロでも困難です。
失敗しない苗木の選び方
- 「雌株」指定の商品を買う: 少し割高になっても、「雌株」「実付き実績あり」と明記されている苗木(挿し木苗が多いです)を選びましょう。これが一番確実です。
- 実がついている時期に買う: 秋(9月〜10月頃)の実がついている現品を確認して購入すれば間違いありません。
- 雄株も必要?: 基本的に、近所にイチイの木があれば風で花粉が飛んでくるので、雌株一本でも結実することが多いです。ただ、山間部の一軒家などで周囲に全くイチイがない場合は、受粉用に雄株も一本植えると実つきが格段に良くなります。

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イチイの木 木材としての価値
庭木としてのイチイも素晴らしいですが、木材としてのイチイもまた、別格の存在感を放ちます。
「庭木の話なのになぜ木材?」と思われるかもしれませんが、実はこれが「資産価値」にも繋がる話なのです。
イチイの木材は、心材(中心部分)が美しい赤褐色、辺材(外側)が淡い黄白色をしており、そのコントラストが非常に鮮やかです。年輪の幅が極めて狭く、緻密でなめらかな肌触りは、他に類を見ません。
飛騨高山の伝統工芸「一位一刀彫(いちいいっとうぼり)」は、この木の特性を活かし、塗装をせずに木そのものの色と艶を楽しむ彫刻として有名です。
庭に植えたイチイが、数十年後に大きく育ち、もし家の建て替えなどで伐採することになったとしても、その木を使って表札や数珠、記念の箸などを作ることができるかもしれません。
「ただ枯れるのを待つだけの木」ではなく、「家族の歴史と共に育ち、形を変えて受け継がれる木」であること。これが、少し高価でもイチイを選ぶ大きな理由の一つになると私は思います。

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イチイを庭に植えている人の口コミ・感想レビュー
カタログスペックだけでは分からない「リアルな使用感」を知るために、実際にイチイと共に暮らしている方々の声を徹底的にリサーチしました。良い面だけでなく、苦労している点も含めてご紹介します。
ポジティブな口コミ
- 「北海道の実家から苗をもらって関東で植えましたが、雪がなくても元気に育っています。冬の寂しい庭で、イチイの深い緑と赤い実のコントラストを見ると元気が出ます。(40代女性・埼玉県)」
- 「成長がゆっくりなので、シマトネリコのように『気づいたら2階を超えていた!』みたいな恐怖がありません。年に一回、年末に刈り込むだけで形が決まるので、ズボラな私には合っていました。(50代男性・長野県)」
- 「生垣にしています。密に葉が茂るので目隠し効果は抜群。コンクリート塀よりも温かみがあって、ご近所さんからの評判も良いです。(60代男性・秋田県)」
ネガティブな口コミ・苦労話
- 「子供が小さい頃、赤い実を『おいしそう』と言って口に入れようとした時は焦りました。言い聞かせれば分かりますが、念のため実がなる時期は早めに実を落としていました。(30代女性・主婦)」
- 「放置していたらカイガラムシが大発生して、下のタイルまでベタベタに…。一度つくと駆除が大変なので、冬のマシン油散布は必須だと痛感しました。(40代男性・DIY好き)」
- 「『一位』という名前に惹かれて買いましたが、届いた苗が思ったより小さくて拍子抜け。やっぱり高いお金を出してでも、ある程度の大きさのものを買うべきでした。(購入者レビューより)」
口コミから見えてくるのは、「管理の手軽さと美観」には満足しているものの、「毒性への配慮」と「害虫対策」が運用の鍵になるという点です。これらを踏まえた上で、後半では具体的な育て方について深掘りしていきましょう。
イチイの庭木 販売品を購入後の管理
初心者でも安心なイチイ育て方
「庭木を育てるのって、毎日水をあげたり肥料を計算したり、すごく大変そう…」そんな風に思っていませんか?
安心してください。イチイは、一度根付いてしまえば、日本の気候(特に東日本以北)に非常に適した、手のかからない優等生なんです。ただし、「植え付け直後」だけは、赤ちゃんを育てるように少しだけ過保護になってあげる必要があります。
ここでは、私が造園業者さんから教わったプロの技を交えつつ、絶対に失敗しないための基本の「き」を徹底解説します。
1. 植え付けの「極意」は水極めにあり

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苗木を購入して、いざ庭に植えるとき。ただ穴を掘って埋めるだけでは、イチイはうまく育ちません。
イチイの根は乾燥を嫌いますが、同時に「停滞水(水はけが悪く溜まったままの水)」も大嫌いです。この矛盾する性質をクリアするために、以下の手順で植え付けてみてください。
- 土壌改良: 掘った土に対して、3割程度の「腐葉土」や「完熟堆肥」を混ぜ込みます。これにより、土の中に空気が入り、水はけと水持ちの両方が良くなります。粘土質の庭なら「パーライト」も少し混ぜると完璧です。
- 水極め(みずぎめ): これがプロの技です。土を戻す際、足で踏み固めるのではなく、水をジャブジャブと注ぎながら、棒で土を突き、泥水状にして根の隙間に土を流し込みます。こうすることで、根と土が完全に密着し、枯れの原因となる「根の周りの空洞」をなくすことができます。
2. 水やりのゴールデンルール

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「水やり三年」という言葉がありますが、イチイの場合は「水やり二年」と思ってください。
- 植え付けから1〜2年目: まだ根が十分に張っていません。土の表面が白く乾いたら、鉢底から水が抜けるイメージで、たっぷりと与えます。特に夏場は、朝か夕方の涼しい時間に。昼間にあげるとお湯になって根が煮えてしまいます。
- 3年目以降: 根が深く張れば、基本的には雨水だけで生きていけます。ただし、真夏に1週間以上雨が降らない「カンカン照り」が続いた時だけは、SOSサイン(葉が少し丸まるなど)を見逃さず、たっぷりと水をあげてください。
3. 肥料は「寒肥(かんごえ)」だけで十分
イチイは痩せた土地でも育つ強い木なので、頻繁な追肥は不要です。むしろ、あげすぎると徒長(ひょろひょろ伸びる)したり、根焼けを起こしたりします。
年に一回、2月〜3月頃に「寒肥」として、ゆっくり効く有機質肥料(油かすと骨粉を混ぜたものなど)を、株元から少し離れた場所に埋め込んであげてください。これが春の芽吹きと、美しい葉色の源になります。
イチイの木小さくしたい時の剪定

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イチイを植えて数年経つと、多くの人が直面する悩みが「思ったより大きくなりすぎた!」あるいは「ボサボサで形が悪い…」という問題です。
でも、恐れることはありません。イチイは針葉樹の中でもトップクラスに「萌芽力(ほうがちから:芽を出す力)」が強いため、失敗を恐れずにハサミを入れることができます。
ここでは、木を小さくコンパクトに維持するための「剪定(せんてい)アーキテクチャ」について詳しくお話しします。
剪定のベストタイミングを知る
剪定は「いつでも切っていい」わけではありません。植物の生理リズムに合わせることが大切です。
| 時期 | 剪定の種類 | 目的と内容 |
|---|---|---|
| 10月〜3月 (休眠期) |
強剪定・透かし剪定 | 木が眠っている時期なので、太い枝を切ってもダメージが少ないです。「高さを下げたい」「幅を詰めたい」という大改造はこの時期に行います。 |
| 6月下旬〜7月 (新芽硬化期) |
軽剪定・刈り込み | 春に伸びた柔らかい新芽が固まった頃です。伸びすぎた部分を整え、樹形をキープするために軽く刈り込みます。 |
| 真夏・真冬 | NG(避ける) | 真夏は切り口から乾燥・日焼けします。真冬(厳寒期)は切り口が凍傷になるリスクがあります。 |
「高さを止める」テクニック
「これ以上高くしたくない!」という場合は、思い切って主幹(一番太い幹)の頂点を切り落とします。これを「芯止め(しんどめ)」と言います。
ただし、ただパツンと切ると、そこから枯れ込んだり、見た目が不自然になったりします。ポイントは、「枝分かれしている部分のすぐ上」で切ること。こうすることで、残った脇枝に栄養が分散し、傷口の巻き込みも早くなります。
もし、ご自身での剪定に不安がある場合や、道具の選び方がわからない場合は、当サイトの以下の記事も参考にしてみてください。基本的なハサミの使い方はどの木でも共通です。
「刈り込み」と「透かし」の使い分け
イチイの生垣を美しく保つには、バリカンや刈り込みバサミで表面を平らにする「刈り込み剪定」が一般的です。しかし、こればかり何年も続けると、表面だけ葉が密になり、内部に光が入らず「中が枯れ枝だらけ」になってしまいます。
これを防ぐために、2〜3年に一度は、枝の内部に手を入れて、込み合った枝や枯れた枝を根元から切る「透かし剪定」を行ってください。「向こう側の景色がチラチラ透けて見えるくらい」が、風通しも良く病害虫もつきにくい最高の状態です。
イチイの木の枯れる原因と対策
「あんなに元気だったイチイが、急に茶色くなってきた…」
これは園芸相談で最も多いトラブルの一つです。イチイは非常に丈夫な木ですが、無敵ではありません。枯れる原因の8割は、実は「ある特定の害虫」と、それに伴う病気が原因です。

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最大の敵:カイガラムシとすす病
イチイを枯らす犯人の筆頭、それが「カイガラムシ」です。
特に風通しの悪い場所や、剪定をサボって枝が混み合った場所に発生します。最初は枝に小さな茶色や白の粒々がついているだけなので見逃しがちですが、彼らは樹液を吸い続け、木を衰弱させます。
さらに厄介なのが、彼らの排泄物が原因で起こる「すす病」です。葉っぱの表面が、まるで煤(すす)を被ったように真っ黒になっていませんか?こうなると光合成ができなくなり、木は急速に弱って、最悪の場合は枯死してしまいます。
カイガラムシ撃退の3ステップ
- 物理攻撃(初期段階): まだ数が少ないなら、要らない歯ブラシや軍手でこすり落とすのが一番確実で環境にも優しいです。
- 化学攻撃(冬の切り札): 12月〜2月の間に「マシン油乳剤」を散布します。これは薬剤で殺すのではなく、虫を油の膜で包んで窒息させる方法です。殻に閉じこもった越冬幼虫に劇的に効きます。
- 環境改善: 剪定で風通しを良くすることが、最強の予防策です。
水切れと根腐れのジレンマ
もう一つの原因は「水」です。
葉全体がパラパラと落ちたり、色が褪せてきたりした場合、土の中を確認してください。
鉢植えや植え付け直後の場合は「水切れ」の可能性がありますが、地植えで数年経っているなら、むしろ「水のやりすぎ」による「根腐れ」を疑うべきです。特に、自動散水機などで毎日ちょろちょろ水をあげている場合は要注意。イチイの根は「乾く時間」も必要としています。
イチイの実とイチイの木その毒性

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SEO的にも検索ボリュームが非常に多く、そして何より皆さんの生活の安全に関わる最も重要なトピックが、この「毒性」についてです。
「イチイの実は甘くて美味しい」という話と、「イチイは猛毒だ」という話、両方聞いたことがありませんか?実はこれ、どちらも正解なんです。だからこそ、正しい知識がないと事故に繋がります。
天使の果肉と悪魔の種
秋になると、イチイ(雌株)は宝石のような透明感のある赤い実をつけます。
この赤い果肉(正確には仮種皮と言います)は、とろっとした食感で非常に甘く、毒はありません。昔の子供たちはおやつ代わりに食べていました。
しかし、その中心にある茶色い「種子」こそが、猛毒の塊なのです。
毒成分「タキシン」の恐怖
イチイの樹皮、葉、そして種子には、「タキシン(Taxine)」というアルカロイド系の毒成分が含まれています。
この毒は即効性があり、摂取すると心臓に作用して、不整脈や呼吸困難、痙攣、最悪の場合は心停止を引き起こします。特に「種を噛み砕いて」しまうと、成分が体内に吸収されやすくなり、非常に危険です。
(出典:林野庁ホームページ/北海道森林管理局『北海道の木のえほん15イチイ』)
具体的なリスク管理ガイドライン
「じゃあ、植えない方がいいの?」と思われるかもしれませんが、リスクを正しく管理すれば共存は可能です。以下のルールを徹底してください。
イチイと安全に暮らすための3ヶ条
- 1. 子供への教育と物理的遮断: 小さなお子さんがいる場合は、「赤い実は絶対に触らない、食べない」と教えるのが基本ですが、万全を期すなら「子供の手が届く高さの枝は剪定しておく」か、実が青いうちに全て摘み取ってしまうのが一番安全です。
- 2. ペット(犬・猫)への配慮: 犬や猫が落ちた実や剪定した枝を遊びでかじることがあります。タキシンの致死量は動物によって異なりますが、少量でも危険です。剪定枝は放置せず、すぐにゴミ袋に入れて処分してください。ドッグランの中に植えるのは避けるべきでしょう。
- 3. 誤食時の対応: 万が一、種を飲み込んでしまった場合は、無理に吐かせようとせず(意識障害がある場合は危険です)、直ちに医療機関を受診し、「イチイの種を食べた」と伝えてください。

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賢いイチイの庭木 販売品購入の総括
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。
イチイ(オンコ)という木が、単なる「庭木」以上の深い歴史と特性を持っていることがお分かりいただけたでしょうか。
最後に、失敗しないためのポイントをもう一度振り返ってみましょう。
- 時間は価格なり: 大きなイチイが高いのは、それだけの手間と時間がかかっている証拠。予算と「待てる時間」を天秤にかけてサイズを選びましょう。
- 雌雄の確認: 赤い実を楽しみたいなら、必ず「雌株」と明記されたものを購入すること。逆に、毒性が心配なら「雄株」を探すのも賢い選択です。
- 場所選び: 北側の庭や日陰こそ、イチイが輝くステージです。風水的にも吉。
- 剪定と害虫対策: 風通しを良くする「透かし剪定」と、冬の「マシン油」で、カイガラムシ・すす病をブロックしましょう。
- 安全管理: 毒性を正しく恐れ、子供やペットを守る対策を講じた上で、その美しさを愛でてください。
イチイは、適切に管理すれば何十年、何百年と生き続け、家族の成長を静かに見守ってくれる素晴らしいパートナーになります。
この記事が、あなたと「運命の一本」との出会いの助けになれば、これほど嬉しいことはありません。ぜひ、信頼できる植木屋さんや販売サイトで、じっくりと選んでみてくださいね。

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※本記事は一般的な情報をまとめたものです。植物の生育は環境により異なります。また、毒性に関する情報は安全のため十分に注意し、最終的な判断は専門家にご相談ください。


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