こんにちは。我が家に植えたい庭木ナビ 運営者の「toki」です。
冬の庭を鮮やかに彩る赤い実と、「難を転ずる」という素晴らしい名前を持つ南天(ナンテン)。古くから日本人に愛されてきたこの木を、「新築の記念に植えたい」「殺風景な庭のアクセントにしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、いざインターネットで情報を集めようとすると、検索候補に「植えてはいけない」「迷惑」「後悔」といった、少しドキッとするようなネガティブな言葉が並んでいることに気づきます。
「縁起が良いはずの木なのに、なぜ?」と不安になってしまいますよね。実は、南天には現代の住宅事情やライフスタイルならではの「管理の難しさ」や、風水的な「配置のタブー」、さらには意外と知られていない「毒性」など、植える前に必ず知っておくべき注意点がいくつか存在します。何も知らずに植えてしまい、数年後に「こんなはずじゃなかった」と頭を抱えることだけは避けたいものです。
この記事では、庭木が大好きな私が、実際に調べたり植木屋さんから聞いたりした情報をもとに、南天を庭木にする際のリアルなデメリットや、絶対に失敗しないための剪定方法、そして気になる風水との上手な付き合い方について、どこよりも詳しくお話しします。

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記事のポイント
- 南天を庭に植えることで発生する「掃除」や「近隣トラブル」の具体的リスク
- 風水の観点から見る「植えてはいけない方角」と、運気を下げない配置のコツ
- 放置するとボサボサになる南天を美しく保つ「剪定」の最適な時期と手順
- 小さな子供やペットがいる家庭で知っておくべき「有毒成分」の真実
南天を庭木にするデメリットと風水
南天の由来と南天の風水
南天(ナンテン)は、メギ科ナンテン属に分類される常緑の低木です。その名前の由来は、やはり「難(ナン)を転(テン)ずる」という語呂合わせから来ています。この強力なプラスのイメージから、江戸時代には火災除けや魔除けとして、多くの家の庭に植えられるようになりました。

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特に日本の古い家屋を観察してみると、玄関先やトイレ(不浄な場所とされる)の近く、あるいは敷地の境界線などに南天が植えられているのをよく見かけます。これは単なるガーデニングではなく、「家の中に悪い気が入ってくるのを防ぐフィルター」のような役割を期待されていたからです。風水の考え方では、南天は「陰の気」を浄化し、災いを福に変える力を持つ植物とされています。
しかし、この「由来の良さ」が、現代においては「簡単に撤去できない」「配置を変えられない」という心理的な縛り(デメリット)になってしまうことがあります。「おじいちゃんが厄除けに植えた木だから、邪魔だけど切れない」と悩むケースは、実は非常に多いのです。
豆知識:お赤飯の南天
お祝いの席で出されるお赤飯の上に、南天の葉が添えられているのを見たことがありますか?あれも「難を転じて福となす」という願いが込められているのと同時に、南天の葉に含まれる「ナンジニン」という成分に防腐効果があることを利用した、昔の人の素晴らしい生活の知恵なんですよ。
南天を植えてはいけない方角とは

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「厄除け最強の木なら、どこに植えても良いのでは?」と思ってしまいますが、風水の世界には「適材適所」ならぬ「適木適所」という考え方があり、南天にも「植えてはいけない」、あるいは「避けたほうが無難」とされる方角が存在します。
最も注意が必要なのは、「北」や「北西」の方角です。風水(五行説)において、南天の鮮烈な赤い実は強い「火」の気を持つと分類されます。一方で、「北」や「北西」は「水」の気を持つ方角であったり、家の主人(家長)の方角とされたりします。ここに強い「火」の気を持ち込むことは、気のバランスを崩し、家庭内の不和や健康運の低下を招くと嫌われる場合があるのです。
また、鬼門封じとして定石とされる「北東(鬼門)」への植栽も、園芸学的な視点からはデメリットになり得ます。
鬼門(北東)植栽のジレンマ
北東は日当たりが悪く、冬には冷たい北風が吹き付ける場所であることが多いです。南天は比較的丈夫な木ですが、本来は日当たりの良い場所を好みます。
「風水を優先して北東に植えた結果、日照不足で実がつかず、葉もスカスカの見るも無惨な姿になってしまった」
という失敗談は後を絶ちません。縁起を担いだ結果、庭の美観を損ねてしまっては本末転倒ですよね。
南天を切ると災いが起こる?
庭木の管理について調べていると、時折「南天を切ると災いが起こる」「庭木をむやみに切ると縁起が悪い」という、少し怖い迷信めいた話を目にすることがあります。特に南天は神聖な「魔除けの木」として扱われてきた歴史が長いため、「守り神を傷つけるなんてとんでもない」という意識が、こうした言い伝えの根底にあるようです。

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しかし、はっきり申し上げますが、「南天を剪定したから不幸になる」という科学的根拠は一切ありません。
では、なぜこのような話が生まれたのでしょうか。私は、これは昔の人なりの「木への敬意」と「戒め」だったのではないかと考えています。大切な木を無計画に伐採することを防ぐための知恵だったのでしょう。
むしろ、現代の住宅密集地において恐れるべき「災い」は、迷信的なものではなく、もっと現実的なものです。剪定を怠って枝が伸び放題になり、隣の家の敷地に侵入したり、大量の落ち葉を撒き散らしたりして発生する「近隣トラブル」こそが、避けるべき最大の災難ではないでしょうか。
南天の木は切っても大丈夫なのか
「切ると災いが…」という話を聞いた後だと、ハサミを入れるのに躊躇してしまうかもしれませんが、結論から言うと、南天の木は切っても全く問題ありません。むしろ、植物としての健康を保つためには、定期的な剪定(カット)が絶対に必要です。
南天は放任して育てると、成長点が上へ上へと伸びていく性質(頂部優勢)があります。そのため、何年も手入れをしていない南天は、幹の上の方にだけ葉が茂り、足元は葉が落ちてスカスカになる「頭でっかち」でバランスの悪い樹形になりがちです。また、古い枝が密集したままになると、株内部の風通しが悪くなり、カイガラムシやすす病といった病害虫の温床になってしまいます。
考え方の転換
「縁起物だから切ってはいけない」と頑なに守るよりも、
「常に美しく清潔な状態に整えておくことこそが、家全体の運気をアップさせる」
とポジティブに捉えましょう。ボサボサで汚れた南天よりも、手入れの行き届いた清々しい南天の方が、間違いなく良い気を呼び込んでくれるはずです。
南天を庭に植えている人の口コミ・感想レビュー
実際に南天を庭に植えて数年が経つ先輩たちは、具体的にどのような点に「デメリット」や「後悔」を感じているのでしょうか。ネット上の口コミや、私の周りのガーデニング仲間の声を詳細に分析してみました。

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| 評価 | 具体的な口コミ・感想 |
|---|---|
| 掃除が大変 | 「冬場、鳥が実を食べに来るのは可愛いけれど、その後のフン害が酷い。赤い実の色素を含んだフンがコンクリートの駐車場に落ちると、シミになって全然取れないのが最大のストレス。」 |
| 増えすぎる | 「手入れ要らずと聞いて植えたら、地下茎でどんどん増殖してしまった。花壇のレンガの下をくぐって、予期せぬ場所からニョキニョキ生えてくるので、抜くのが本当に大変。」 |
| 子供に危険 | 「2歳の子供が、真っ赤な実を美味しそうなお菓子だと思って口に入れそうになり、ヒヤッとした。調べてみたら毒があると知って、すぐに子供の手が届かない高さまで枝を切り詰めた。」 |
| やっぱり綺麗 | 「デメリットはあるけれど、冬の枯れた庭に鮮やかな赤色があるだけで気分が明るくなる。お正月に自分の庭の南天を切って飾れるのは、やっぱり嬉しいし誇らしい。」 |
口コミの中で特に見落とされがちですが、深刻なのが「毒性」の問題です。南天は「南天のど飴」のイメージから健康に良い植物と思われがちですが、実は葉や実に「ドメスチシン」や「ナンジニン」といった有毒成分(アルカロイドやシアン化配糖体)を含んでいます。

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特にペット(犬・猫)や小さな子供が誤って大量に食べてしまうと、痙攣(けいれん)や呼吸不全などの中毒症状を引き起こすリスクがあります。岐阜医療科学大学の研究コラムでも、南天の実がままごと遊びに使われやすく、誤食のリスクがあることについて警鐘を鳴らしています。
(出典:岐阜医療科学大学 薬学部『身近な植物中毒vol.6 ~ナンテン中毒~』)
南天を庭木にするデメリットと剪定
南天の剪定は冬が最適な時期
南天の剪定に適したベストシーズンは、一番寒い時期を過ぎて、春の新芽が動き出す直前の2月から4月上旬頃です。なぜこの時期なのでしょうか?

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まず、南天は初夏に花を咲かせ、秋から冬にかけて実を楽しみます。もし夏場や秋口にバッサリと剪定してしまうと、これから実になるはずの花芽や、せっかく色づき始めた実を切り落としてしまうことになります。これでは南天の最大の魅力である「赤い実」を楽しめません。
また、植物生理学的にも、春の成長期前に剪定を行うことで、これから伸びる新しい枝に栄養を集中させることができ、木へのダメージを最小限に抑えることができるのです。
補足:
どうしても夏場に枝が邪魔になった場合は、伸びすぎた枝先を少し整える程度の軽い剪定に留めましょう。本格的な「構造改革」は春を待つのが正解です。
分かりやすい南天の剪定図解
「どこを切ればいいのか分からない」という方のために、南天の剪定の基本イメージを言葉で図解してみます。南天の剪定には、大きく分けて「間引き(まびき)」と「切り戻し(きりもどし)」の2つのアプローチがあります。

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【アプローチ1】間引き(不要な枝を根元から消す)
株全体を見て、混み合っている部分を解消します。
対象: 枯れている枝、細くてひょろひょろした弱い枝、色が古く黒ずんだ枝。
方法: 地面の際(根元)にノコギリやハサミを入れ、株の元から完全に切除します。これにより、新しい元気な枝(ひこばえ)が出てくるスペースを作ります。
【アプローチ2】切り戻し(高さを抑える)
背が高くなりすぎてバランスが悪い枝を調整します。
対象: 屋根や庇(ひさし)に届きそうな枝、飛び出している枝。
方法: 好みの高さにある「節(葉が出ている部分)」の5mm〜1cmほど上で切ります。節のないところで切ると、切り口から枯れ込んでしまうので注意してください。
南天は、一本の太い幹を育てるのではなく、根元から複数の幹が立ち上がる「株立ち(かぶだち)」という樹形にするのが一般的です。全ての枝を同じ高さに揃えるのではなく、高い枝、中くらいの枝、低い枝をリズミカルに残すことで、自然で美しい見た目に仕上がります。
南天の剪定はどこを切るべきか
ハサミを持つと「本当にここを切っていいの?」と迷ってしまいますよね。優先順位をつけて、切るべき枝をリストアップしました。以下の3種類の枝は、迷わず切ってしまって大丈夫です。

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- 実がついた後の古い枝:
これが最大のポイントです。南天の枝は、一度実をつけると、その後2〜3年は実をつけにくいという性質を持っています。つまり、実が終わった枝を残しておいても、来年は実がならない可能性が高いのです。実を楽しんだ後の枝は、世代交代のために根元から切ってしまいましょう。 - 株の内側に向かって伸びる「逆さ枝」:
自然な放射状ではなく、株の中心に向かって伸びて交差している枝は、風通しを悪くし、見た目も窮屈にします。 - すす病やカイガラムシに侵された枝:
幹が黒く煤(すす)けていたり、白い貝殻のような虫がびっしり付いている枝は、回復させるよりも切り落として焼却処分する方が、他の枝への感染を防げます。
伸びすぎた南天の剪定方法
「数年間放置してしまい、屋根を超える高さまで伸びてしまった」「お化け屋敷のようにボサボサ」という状態の南天。これを再生させるには、少し勇気のいる「強剪定(きょうせんてい)」が必要です。
南天は非常に萌芽力(芽を出す力)が強い植物なので、思い切って全体の高さを半分、あるいは3分の1程度まで切り詰めても、枯れることはほとんどありません。ただし、一度に全ての葉を無くしてしまうと、さすがに光合成ができずに弱ってしまいます。
おすすめは、3年計画での再生です。
1年目は一番太くて高い枝を数本切る。2年目は次に古い枝を切る…というように、段階的に更新していくことで、常に葉がある状態を保ちながら、徐々に樹高を下げていくことができます。
道具選びは慎重に!
成長した南天の幹は、「木」というより「竹」に近い繊維質を持っており、驚くほど硬いです。100円ショップの園芸バサミなどで無理に切ろうとすると、刃が欠けたり、手首を痛めたりする危険があります。
直径が1cmを超えるような枝を切る場合は、必ず「剪定用のノコギリ」を使用してください。怪我を防ぐため、厚手の軍手やゴーグルの着用も忘れずに。
南天を根元から切る際のリスク
「もう管理しきれないから、庭から完全に無くしてしまいたい」
そう考えて、地際(根元)から全て伐採しようとする方もいるでしょう。しかし、ここで南天の最後の抵抗、最大のデメリットである「地下茎(ちかけい)」の恐ろしさに直面することになります。

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南天は、地上部を全て切り払ったとしても、土の中に黄色い地下茎が残っている限り、そこから何度でも新しい芽(不定芽)を出して再生します。完全に駆除(抜根)するためには、根鉢の周りだけでなく、横に長く伸びた地下茎を追いかけて、広範囲の土を深く掘り起こす必要があります。
もし南天が家の基礎の近くや、水道管などの配管付近、隣家との境界ブロックのすぐそばに植えられている場合、素人が無理に掘り返すと、配管を破損したり塀を壊したりする大事故に繋がりかねません。
業者に抜根を依頼した場合、木の大きさや立地条件にもよりますが、1本あたり数千円〜数万円(重機が必要な場合)の費用がかかることもあります。「植えるのは数百円で簡単だったけれど、辞めるのは数万円の出費」となるリスクを、導入前にしっかり認識しておく必要があります。
南天を庭木にするデメリットの総括
ここまで、南天を庭木にする際のデメリットやリスクについて、かなり踏み込んで解説してきました。

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南天導入前の最終チェックリスト
- 掃除の手間:落ちた実によるコンクリートの汚れや、鳥のフン害を許容できるか?
- 管理の継続:硬い枝をノコギリで切る体力と、毎年の剪定作業を苦痛に感じないか?
- 安全性の確保:ペットや小さな子供が誤食しないよう、フェンス設置やこまめな剪定ができるか?
- 出口戦略:将来的に不要になった際、抜根にかかる費用や手間を負担できる覚悟があるか?
南天は、冬の寒空の下で鮮やかな赤を見せてくれる、情緒あふれる素晴らしい庭木であることは間違いありません。しかし、現代の都市型住宅やライフスタイルにおいては、「手がかからない魔法の縁起木」では決してないのです。

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「縁起が良いから」という理由だけで安易に植えるのではなく、これらの「南天を庭木にするデメリット」をしっかりと理解し、自分の生活スタイルや庭の環境に合っているかどうかを冷静に判断してみてください。もし不安があれば、鉢植えから始めてみるのも一つの賢い選択ですよ。無理のない範囲で、植物のある暮らしを楽しんでいきましょう。


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